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【(総論)「暦(こよみ)」の力】
このメルマガの冒頭で、
「2055年まで(つまりあと約40年間)の先が見通せる
エクセルの表」を無料ダウンロードできるようにしてありますが、
今日は、
なぜ、そのようなものを作ったかをお話したいと思います。
先日、ある、世界的企業の
部長さんクラス(つまり上級職だけど経営者ではない)
の方と、お話する機会がありました。
そのときに、これぞチャンスだと思った私は
その方に尋ねました。
というのも、この、私が長年持っていた質問の答えを持っていると
思われる方には、なかなか会う機会がないからです。
この方なら知っているかもしれない、と思ったのです。
「○○さんの会社は、当然ながら、5年先、10年先の
プロジェクト、っていうものを念頭において活動していらっしゃるん
ですよね?」
「もちろんだよ」
「じゃあ、○○さんは、10年先までのプロジェクト・カレンダーを
持っていらっしゃるんですか?」
「いや、持っていない、来年までだ」
「じゃあ、そのカレンダーを作っているのは、誰なんでしょうね?」
○○さん、一瞬、「うーん」と考えて、
「そりゃ、いい質問だ」
といいました。
そして、
「自分自身もあったらいいな、それ」
「どっかに、テンプレートのエクセルファイルかなんかがあるはずだから、
見つかったら、分けてあげるよ」
といってくれましたv
私は映画評論家でもあるのですが、
ワーナー、コロンビア、ディズニーといったアメリカの
巨大映画企業は、お正月に、年賀状の拡大版として、
3年後までの映画公開予定を送ってきます。
公開が決まっているのが3年後であって、
映画の企画はだいたい10年先を見て作ってると思います。
私達が『マネーボール』だ〜、『インモータルズ』だ〜
とか思っているときに、バックヤードでは
『スパイダーマン4』の企画が進んでいて
『ダークナイト』の次(新バットマン3)が撮影に入っていて、
ピクサーは企画会議中…
と、物事が粛々と進んでいるわけです。
大きな企業ほど、また、個人なら大きな夢のある人ほど、
そうしています。
問題は、
大きな企業がやっていればそれは当たり前
(やってなかったら信用ならない)のことなのに、
個人がやってたら変人くさく見えるということです。
今
「大きな夢」と書こうか
「ちゃんとしたビジョン」と書こうか、
一瞬迷いました。
「ビジョン」と書くとまあ少しかっこよくなりますが、
「大きな夢」と書くと
完全にドンキホーテですね。。。
そして、さらに指摘しておきたいのは、
個人が、ドン・キホーテに見えるのが怖くて
長期ビジョンを持たないと、
あっというまに、大きな企業の長期ビジョンに飲み込まれちゃう
ってことです。
ちょっと考えてみていただきたいのですが、
あなたは、2012 年の手帳に、すでに何か予定を書き込みましたか?
ほとんどのページはまだ空白だと思うのですが、
そのときに、
あなたの友達が、
「ねえ、来年のGWに、バリ島に行かない?」と
誘ってきたとします。
「そういえばアジアに行ったことがないなあ」と思ったあなたは
「いいよ」
といって、手帳にGWの予定を書き込みます。
会社のボスが
「正月早々、出張に行ってくれる?」
といってきたとします。
お正月にとくに予定のないあなたは、
これも書き込みます。
ちょっと気の早い彼が
「誕生日には、あのレストランに行こうね」
といってくれたので、これも書き込みます
(まあ、これはいいか)
もし別に想定外のお誘いであっても、「楽しそうだな」と
思えばいいお誘いだし、
お正月から働く意欲まんまんなら将来のキャリアにも
つながるでしょうが、
よきにつけ、あしきにつけ、
原則は、先にプランを立てた人に、
とくにプランのない人は、従っていく、というのが
原則です。
最低でも「そこにプランを入れない」という
プランを立ててないと、何か入ってきちゃうわけです。
で、これを「個人」と「大企業」に当てはめると、
私達が、もし何もヴィジョンを持ってなかったら、
「退屈だなー、映画見ようかなー」と思ったときに
宣伝力の強い、何年も前から計画されたメジャーの映画、
「服がないなー、お買い物に行こうかなー」
と思ったときに、2年ぐらい前から計画された流行の洋服、
「ちょっと太ってきたな、ダイエットしなきゃ〜」
と思ったときに、周到に計画されたダイエット加工食品
を選ぶ、というふうに人生が進んでいくわけです。
で、たとえば、原発なんて、50年ぐらいの計画で、
プランを立てた人がいるんですよね。
(1950年代に日本の原発計画は始まっていました)
彼らにとって、それは「夢」じゃなくて「プラン」だから、
どんどん具体的に計画表を作って予算組んで
用地買収して国にロビイング活動しちゃう。
そういうものに我々が無自覚なうちに、彼らの「夢→計画」に
どんどん巻き込まれていったと思うのです。
バシャールは、
「何かを否定しても意味がない、それよりもっと大きないいものを
作り出しなさい」
といっています。
何か「いいもの」を創りだすのは、ヴィジョンから始まり、
ヴィジョンがプランに落とし込まれて現実化していきます。
だから、誰かが私(達)の望まないヴィジョンをプランにする前に、
私達が私たちの望むヴィジョンを持ち、プランに落としこむことは
とても大事だし、
多くの個人が実行したら、本当に世界を動かす、
とんでもなく力になると思うのです。
この「プランへの落し込み」が「暦(カレンダー)」に書きこむこと
です。
書いた通りになるわけでなく、
むしろ、書いたその日から、それは、修正の繰り返しですが、
(なぜなら毎日想定外のことが起こるから)
でも、何も言語化やイメージ化をしない、というのとは
決定的に違うと思うのです。
私が現在リリースしている50年間のイメージ表は
自分だけのイメージ表ですが、
改良バージョンは、
・私
・パートナー
・他の家族
・友人
・環境
・文化
・政治
・経済
が、全部10年単位で書き込めるものを作ろうと思っています。
漠然とでいいからあなたの想像するもの、望むものを書いておく。
それがあなたの望む世界への一歩なのです。
このすごさに気がつかれた方は、
単なる「予定表」と思わずに、
超簡単な世界を変える(作る、といったほうがいいかな)
ツールと思って、やってみてほしいのです。
「そうやって、世界を変えていきましょう」
と訴えかけることに、私は価値を感じてはいません。
でも、
「みんながやったらどうなるだろう」
と考えることは、ワクワクするのです。
そして、間違いないことは、
それは、あなたの人生を一層
「自分大本命」にする作業だということです。
その延長方向に、
高い手帳を買うわけでもなく、
エクセルで作られた表1枚で
世界がひっくり返っちゃったら面白いことですw
ここからダウンロードできます。
上記の「周囲の人、社会を含むバージョン」もできたら
ぜひアップしますね。使ってみてください。
http://rawbeauty.seesaa.net/article/232440107.html
【今日のまとめ】
・予定は、先にビジョンを持った人が主体で組まれていくという
法則を持つ。
・「自分大本命」だと考えると
自分の人生をデザインすることは楽しくなる。
・ついでに、世界をデザインすることも楽しくなる。
そこは「大本命である自分」が生きる場所だから。
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